『犬の首輪とコロッケと』
On 1月 - 27 - 2012
“吉本印”の作品、『犬の首輪とコロッケと』を観ました。監督の長原成樹は、お気に入りのバラエティ番組「探偵ナイトスクープ」でお馴染みの吉本芸人さん。元ヤンのアニキっぽい探偵キャラで定着してますね。原作も長原さん本人で、その破天荒な不良時代について「オマエの人生おもろいから、本にしたら売れるでー」てなアドバイスで、本~映画ということになったのでしょう。「ホームレス中学生」の二番煎じ、と言ったら酷?
ヤンキー漫才で頭角を現した人だけに、同じ路線の大先輩・島田紳助に可愛がられていたのでしょうか、紳助さんの監督作『風、スローダウン』に出演し、不良からヤクザの鉄砲玉になって命を落とす青年を熱演していました。意外な佳作だったこの作品のイメージを持ちつつ観たわけです。
ヤンキー同士の喧嘩に関してはもともと“本職”なわけですから、観ているときは形式的な殴り合いではなくてもっとリアリティを追求してほしい気がしていました。つまり、“予定調和のプロレス”ではなく、ガチってやつを。でも、もしそれを長原さんに言ったならば、相手を殺しかねない危険性を孕んだ、抗争ヤンキー映画で求められる暴力とは「本質が違うんだよ」と一蹴されそうに思います。そう、昭和のヤンキーは“加減を知ってる”ということ。とすれば、喧嘩もスポーツなんだな。
